ほしのたまこブログ

日々のできごと、考えたことを気ままに綴ります。

牧野富太郎新日本植物図鑑を見た

ケーブルテレビのチューナーの電源が入らないと言われ、父のいる実家のリビングへ行った。

結局、経年劣化によるもので、機材を入れ替えないといけないことになった。

 

そんな話をしながらふと目をやると、書棚にある分厚い一冊の本に目が留まった。

「牧野新日本植物図鑑 MAKINO’S NEW ILLUSTRATED FLORA OF JAPAN」

 

牧野新日本植物図鑑

 

これは、朝ドラ「らんまん」の主人公、万太郎さんのモデルとなった牧野富太郎さんの著書ではないか。

なぜこれが実家に?

 

父もすっかり忘れていたそうだが、書棚を整理していたら奥の方にしまってあるのを見つけて出してきたそうだ。

 

1972年(昭和47年)、仕事で取引のあった株式会社オリコミの創立50周年記念にいただいたものだそうだ。

牧野新日本植物図鑑 北隆館

 

株式会社オリコミが出版元北隆館で業務を開始したという意味を込めてこの図鑑を記念品としたことが、中表紙に記されている。

 

この株式会社オリコミは現在、社名をオリコムに改称され、昨年2022年に創立100周年を迎えられたとのことだ。

 

この植物図鑑は、朝ドラを見ていたので目に留まったわけであり、また、書籍もデジタル化されている中、立派な図鑑として残されていたからこそ、私も手にすることができたのである。

 

表紙を捲ると、在りし日の著者、牧野富太郎さん93歳の時の写真が掲載されている。

 

在りし日の著者(93歳)

ご自分の足で歩いて植物の標本を集め、繊細な植物画を残し、93歳でも大量の書物に囲まれて執筆されているお姿に感銘を受けた。

 

そしてその次のページに掲載されているのが、「やまもも」の植物画である。

やまもも

 

ちょうど今週のタイトルが「やまもも」で、妻の寿恵子さんが始めた待合茶屋の屋号が「やまもも」である。

万太郎さんが守神の木として選び、高知から送ってもらった木だ。

 

このタイミングで出会うことができた牧野富太郎さんの植物図鑑には何か縁を感じずにはいられない。