餡子に目がない。
お饅頭、お汁粉、あんみつ、大判焼き、水羊羹、あんぱん。
「甘味処」という看板を見ると、ついつい足が向いてしまう。
餡子の原料、小豆には健康に効果のある要素が満載である。
だからと言って、和菓子ばかり食べていては糖分の取り過ぎになる。
書店で目に留まった「アズキは毒出しの特効食」(マキノ出版)。
ここで紹介されている、砂糖を入れない「煮小豆」を私は毎日食している。
まず、小豆に含まれる二大要素を確認しよう。
「ポリフェノール」と「食物繊維」だ。
ポリフェノールは植物に含まれる赤い色素と苦味成分の総称だが、赤ワインと小豆ではポリフェノールの種類が異なり、赤ワインにはレスベラトロール、小豆にはカテキングルコシドが多く含まれている。
この、小豆に含まれるポリフェノールは様々な健康効果を期待できるそうだ。
- 血糖値降下
- 血圧降下
- 中性脂肪の減少
- コレステロール値の降下
- 腸内環境の改善
- 便秘解消
- ダイエット
- むくみ・冷えの解消
- くすみ・たるみ・シワ・シミの予防・改善
- 白髪・抜け毛対策
食物繊維はごぼうの4倍含まれる。
9割が不溶性で、煮ると5割増加する。
「でんぷん」は、小豆の成分の半分を占め、茹でると「レジスタントスターチ」という難消化性の食物繊維に変化する。この食物繊維により腸内環境が改善され、便秘の解消、冷えやむくみの改善に役立つ。
またミネラルのうちカリウムを多く含み塩分排出に効果がある。
私は毎朝、オートミールと一緒に煮小豆(砂糖無し)を食べている。
合わせてアーモンドとシナモンパウダーもトッピングする。
<砂糖を入れない煮小豆の作り方>(「アズキは毒出しの特効食」より)
煮小豆は300gを煮て、冷蔵で1週間、冷凍で1ヶ月ほど保存可能。
[材料]
小豆(乾燥)300g 水500ml 差水100ml
[作り方]
- 小豆をさっと洗って水分を拭き取る
- 鍋に入れ中火で2〜3分乾煎りする
- 表面が少し黒っぽくなったら水500mlを加えて強火で煮る
- 沸騰したら火を弱め、100mlの差水を加え、蓋をして弱火で30分ほど煮る
- 煮汁が少なくなったら蓋を開けて混ぜながら水分を飛ばす
- 指で強く押すと潰れる程度の硬さが完成の目安
<簡単、時短、オートミールで朝食>
[材料]
(A)
オートミール30g
水100cc
牛乳100cc
(B)
煮小豆 大さじ1
アーモンド5~6粒
シナモンパウダー 一振り
[作り方]
- (A)をシリアルボウルに入れて電子レンジ600wで2分加熱。
(パッケージの説明通り) - (B)をトッピングして完成。
甘みを加えたい場合は、ハチミツやメープルシロップをお好みで。
参考書籍:
アズキは毒出しの特効食(マキノ出版)
小豆が好きなので、赤飯も行事に関係なくいただく。
先日も、ふと食べたくなり、もち米と小豆で炊いた。
以前は蒸し器で作った。時々水をかけながらと手間がかかるが、ふっくらとおいしくできた。その後、栗原はるみさんの料理本に載っている「電子レンジでできる簡単な作り方」で作るようになった。
今は新しく購入した炊飯器で炊いている。
付録のレシピに載っている通り作ればおいしく炊ける。
水の量は、「おこわ」の目盛りに合わせ、炊飯メニューは「すし飯コース」で炊く。
もち米は洗って30分水を切り、小豆は煮て、水と小豆と分けて常温に冷ますという下ごしらえさえすれば、あとはお任せだ。
炊き上がるまでは64分。
家族からは
「今日は何のお祝いだっけ?」
と聞かれたが、「何でもいいよね」ということで、おいしくいただいた。
何の日でも良いから、お赤飯は普段から楽しみたい。