ほしのたまこブログ

日々のできごと、考えたことを気ままに綴ります。

骨を折る

骨が折れました。

「物事をなしとげるために苦労する」(出典:広辞苑)

ではなく、本当に骨が折れました。

しかも胸骨です。

1ヶ月半ほど前のことで、もうすっかり痛みは無く、重いものを持っても大丈夫です。

全治2〜3ヶ月と言われましたが、早く治りホッとしています。

 

そもそもなぜ胸骨を骨折したのかというと、

ジムのマシンで負荷の掛け方を間違えたためでした。

 

5年前に退会したスポーツクラブに再入会して3回目のトレーニングでのことでした。

使ったのは腹筋を鍛えるマシンです。

負荷は無理をせず自分に合った重さにしていました。

最低に近い重さです。

 

良くなかったのはマシンを動かす位置の設定でした。

90度だと負荷が強く、角度を下げていけば負荷は減ります。

 

大抵は1番負荷の掛からない角度か、その1つ上くらいで始めていたのですが、

その日は前に使った方が90度で終了していたので、そのまま始めてみたのでした。

自分の筋力を忘れ、

(できるかも)

と気軽にトライしてしまったことが運の尽きでした。

 

グッと前に屈んで胸に当たるパットを倒した瞬間、

グワーンという変な感覚を胸の辺りで感じ、痛みが走りました。

痛みは一瞬でしたが、

(これはやってしまったかも)

直感的に思いました。

 

すぐにトレーニングを終了しました。

 

とりあえず、歩いて帰宅できましたが、その後、異変を感じました。

⚫︎少しの動作で痛む

⚫︎下から上への動作をすると胸の辺りで骨が動くような変な感覚になる

⚫︎ゆったり呼吸していないと歩くことも辛くなる

 

翌日、整形外科を受診し、原因が判明しました。

胸骨骨折。

胸骨はプレート状の骨が縦に並び、その間を軟骨が繋いでいる構造だそうです。

その軟骨にヒビが入っていたのです。

 

「要は胸骨骨折。湿布、コルセットで治るからね。痛み止めも出しますね。

2〜3ヶ月で痛みも取れますよ。」

との診断でした。

出典:ぜんぶわかる人体解剖図 成美堂出版

図のように、胸骨と肋骨は接続しています。

呼吸をすると肋骨が広がる。その時に骨折した胸骨も動くので、痛みを感じる、

というわけです。

 

「胸がドキドキする〜」

という時に手を当てる辺りです。

 

(あー、やっちゃった。)

思い通りに体を動かすことができない不便さを痛感しました。

 

ただ、落ち込む必要はありませんでした。

ラグビー元日本代表の五郎丸さんが、以前テレビで話していた言葉が印象に残っていたからです。

 

骨折を何度も経験していた話を振られると、

「骨はくっつきますから。」

とサラッと答えていたのでした。

そう、骨はくっつきます。

 

最初の1週間は寝返りを打つ時、物を持ち上げる時、歩く時は細心の注意が必要でした。

 

2周目に入ると、動き方のコツを習得しました。

要は、体の向きを変える時は上半身だけでなく、体全体で同じ方向を向くということです。

 

(コロッケさんのロボットみたい)

ひとりで吹き出しました。

 

今回の件で学んだことがあります。

 

『前にできたことが今もできるとは限らない。特に身体を使うことに関しては。』

 

運動会で久しぶりに競技に参加するお父さんに「怪我しないでねー」と注意しますが、お母さんも同じです。

久しぶりの筋トレは、甘くみてはいけないのです。

 

整形外科の先生に、マシンを使わない筋トレ法を教えていただきました。

身体を支える太腿に筋肉をつける方法です。

 

1. 椅子に座る、もしくはベッドに横になる。

2. 足を持ち上げて30秒静止。

これの繰り返しです。

 

千里の道も一歩から。

ですね。